端午の節句は菖蒲湯に入ろう|雛人形・五月人形・浮世人形なら真多呂人形~大正8年創業~

真多呂人形のコラム

端午の節句は菖蒲湯に入ろう

中国伝来の菖蒲の言い伝え

中国では古くから無病息災と厄除けのため、
端午節に菖蒲やよもぎを摘んで軒に吊るしたり、
菖蒲酒にして飲む風習がありました。
日本へは奈良・平安時代の宮廷に伝来したものが
鎌倉時代になって庶民の間にも広まり、
菖蒲酒も飲まれるようになりました。

武運長久を願って

菖蒲湯に浸かる習慣は江戸時代からとされますが、
端午の節句をはじめ、菖蒲=勝負・尚武の語の響きにかけて、
武運長久を願って武士が出陣前に
浸かったことが起源と言われています。
菖蒲の葉や根の部分にはオイゲノールなどの
香気成分があり、邪気を払うと信じられていました。
ほかにも、血行促進作用や神経痛、腰痛、
リウマチなどを緩和しリラックス効果があると言われます。

菖蒲湯の入り方

材料を買う際、菖蒲湯に使うショウブはサトイモ科の植物で、
アヤメ科のハナショウブとは違うので注意してください。
10本ほどに束ねた菖蒲を空の浴槽に入れ、
42~43℃の湯をはり、適度に冷ましてから入浴します。

さらに、菖蒲の葉を細かく刻み、
布の袋などに入れて洗面器に浸け、
熱湯を注いで約10分ほど置いたのち浴槽に入れると、
抽出された菖蒲の葉の精油成分の効能が溶け込み、
より健康効果の高いお湯が楽しめます。