結婚したら雛人形はどうするの?|雛人形・五月人形・浮世人形なら真多呂人形~大正8年創業~

真多呂人形のコラム

結婚したら雛人形はどうするの?

ひなまつりと結婚

春の花がほころぶ頃にやってくるひなまつり。
この伝統行事に欠かせない存在と言えば「雛人形」です。
雛人形は、一人の子どもに対して一揃い用意することが良いとされていますが、
お人形の持ち主の女性が結婚したときは、どうすることが正しいのでしょうか。
結婚後の雛人形に対するルールはない

実は、結婚の際の雛人形への対処には、コレと決まったマナーやしきたりはありません。
地域や親族間などで、ある程度ルールが決まっている場合もありますが、
公式に定められたものはありませんので、各々の判断にゆだねられるところが大きいようです。
そうした中でも特に選ばれる可能性が高い選択肢が、下記の3パターンです。

結婚のとき、雛人形はこうする・その1

まず第一の選択肢が「嫁入り先に持って行く」という方法です。
雛人形には、女性の身代わりであるという考え方がベースにありますから、
嫁いだ先でも大切に保管し、ひなまつりシーズンには飾りつけを行います。
ひなまつりには女の子の結婚・良縁を願う意味合いも込められていますので、
結婚したらもう終了…と見なす向きも少なからずあるようですが、
形代としての意義も確かにあるのですから、
お人形の形ある限り、大切に持ち続けるのも素敵なことなのではないでしょうか。

結婚のとき、雛人形はこうする・その2

第二の選択肢は「結婚後は親が飾る」という方法です。
前述の手段と同様、実家で大切に取り扱うことで、災いが避けられるよう願うのです。
結婚後も娘の幸せと息災を願う…
ある意味においては、ひなまつりの意義に最もかなった対処法と言えるでしょう。

結婚のとき、雛人形はこうする・その3

最後の選択肢が「処分する」という方法です。
お人形には心がある…とも言われますから、できればこの方法は避けたいところですが、
どうしても飾ることが難しい環境や事情がある場合は、
苦渋の決断とともに処分のやむなきに至る場合もあるでしょう。
大切にしてきた雛人形です。
もし、この手段をとる場合は是非、神社・お寺などで人形供養をしてください。