鯉のぼりの意味|雛人形・五月人形・浮世人形なら真多呂人形~大正8年創業~

真多呂人形のコラム

鯉のぼりの意味

日本では端午の節句に五月人形や鎧飾りなどを飾り
庭には鯉のぼりを立てるのが一般的な風習ですが
鯉のぼりはいつからどのような由来で
立てるようになったのでしょうか。

端午の節句とは

端午の節句はもともと
古来中国で始まった厄払いの行事でした。
日本でもまず宮廷でその風習が広がり、
宮廷から武家へ、そして武家から庶民へと
時代とともに浸透していきます。

鯉のぼりの由来

端午の節句はその後、
男児の厄除けと成長を祈る行事となりました。
武家では男児が誕生すると災難や魔除けとして、
玄関に幟(のぼり)や吹流しを立て、
五月人形や兜など飾るようになりました。

江戸時代になると、将軍家に男児が誕生した場合、
家紋のついた旗指物や五色(赤・青・黄・白・黒)の吹き流し
や幟(のぼり)を立ててお祝いする風習となりました。

やがてこの風習が武家に広がり、
男の子が生まれると幟(のぼり)を立てるようになりました。
その後、庶民の間で立身出世の象徴である
鯉を幟(のぼり)にするように変化していきます。

当初は紙に鯉の絵を描いた物でしたが、
大正時代になると布で作った真鯉(まごい:黒色の鯉)が登場します。
明治時代頃になると緋鯉(ひごい:赤色の鯉)ができ、
さらに、昭和に入って子鯉(こごい:青色の鯉)も増えて、
鯉のぼりは幸せな家族の象徴のようなイメージとなりました。

鯉のぼりの意味

立身出世の象徴である鯉を幟(のぼり)とした
鯉のぼりは男の子の健やかな成長を祝い、
出世を願うという意味が込められています。
鯉の上についている五色の吹き流しは
五行説に由来し邪気を祓うという意味があります。