3月4日から7日まで東京ビックサイトに於いて
第12回国際照明総合展「ライティング・フェア 2015」開催されました。
山形県産業技術振興機構さまの出店に 弊社もご協力させていただきました。
木目込みのおひな様について東京都雛人形工業協同組合江戸木目込人形部会が運営するこんなホームページがあります。
よくお問合せをいただく おひな様の選び方・購入時期・飾る時期などもわかり易く紹介しています。
こちらご覧になってみてください。
1989年の京都御所屋根ふきかえ工事の際 棟瓦の先端から鯉のミイラが発見されたそうです。
京都御所の方のお話では 「鯉は出世魚ですし また防火のおまじないではないか」とのことでした。鯉に願いを託したという事ですね。
鯉に願いを託すと言えば いよいよ鯉のぼりの季節です。
鯉のぼりの飾りひとつひとつには たくさんの愛情が込められています。
黄河の急流 龍門を登りきった鯉は龍になって昇天するという 中国の古くからの言い伝えがあり 鯉はとても生命力が強く子供の健やかな成長と試練にも耐えて立派な大人にという周囲の願いが込められています。
吹き流しの色は 陰陽五行説に基づき 青(緑)・赤・黄・白・黒(紫)が使われています。七夕も5色の短冊と歌っていますし 私達が作るお雛様の引腰にも5色の糸を通します。また相撲の土俵上には 東に青 西に白 南に赤 北に黒 中央に黄色の房が下がっています。この様にこの5色には魔除けの意味があります。
また 矢車には360度に矢羽根が付いています。これはどこから魔物が来ても矢で射抜く意味がありますし 先端の丸い球体は、「ここに男の子がいます。」と神様に知らせる依代でもあります。
昔と今では時代背景も違い 立身出世の意味も違うようですが
昔から変わらないのは お子様を思う大人たちのあたたかな思いです。
そんな願いをかたちにした お子様に愛情いっぱいの鯉のぼりを手づくりされてみてはいかがでしょうか。
桜前線が北上して居りますが みなさま お花見にはお出かけになりましたでしょうか。
ある方に教えていただいたのですが。
平安時代初期の貴族であり 六歌仙の一人でもある在原業平の詠んだ歌に
「世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし」
(この世の中に、桜の花というものが無かったならば、春を迎える人の心は、おだやかでいられるだろうに。)穏やかであるはずの春だが 桜がいつ咲くかと待ちこがれ いつ散ってしまうのかと
心がおだやかではいられない。という感じでしょうか。
「伊勢物語」のなかで 主人公(在原業平)がこの歌を詠み
「散ればこそ いとど桜は めでたけれ 憂き世になにか 久しかるべき」
(散ってゆくからこそ、桜は素晴らしいのです。この辛い世の中に、永遠に変わらないものなどあるのかしら)と受け手が返歌をしています。
今も昔も 桜の便りに一喜一憂していたのですね。日本の四季っていいなぁとあらためて感じました。
そんな四季が楽しめる 学院に近い上野公園には桜の原木があるそうですね。
桜のお花はもう終わりに近づいてしまいましたが 春の日差しのなかお散歩や美術館めぐりには
気持ちの良い季節になりました。
学院でも春に相応しいお人形をご用意してお待ちして居ります。お散歩がてら 皆さまでお立寄り下さい。
そして 最後にその方が申しておりました。
「絶えて杉のなかせりば...」
花粉症の方はまさに 杉がなかったら春をおだやかに過ごせるのでしょうね。
それでは みなさま季節の変わり目ご自愛くださいませ。