鯉のぼりに願いをたくして

風に舞うこいのぼり

風に舞う鯉のぼり

1989年の京都御所屋根ふきかえ工事の際 棟瓦の先端から鯉のミイラが発見されたそうです。
京都御所の方のお話では 「鯉は出世魚ですし また防火のおまじないではないか」とのことでした。鯉に願いを託したという事ですね。
鯉に願いを託すと言えば いよいよ鯉のぼりの季節です。
鯉のぼりの飾りひとつひとつには たくさんの愛情が込められています。

黄河の急流 龍門を登りきった鯉は龍になって昇天するという  中国の古くからの言い伝えがあり   鯉はとても生命力が強く子供の健やかな成長と試練にも耐えて立派な大人にという周囲の願いが込められています。

吹き流しの色は 陰陽五行説に基づき 青(緑)・赤・黄・白・黒(紫)が使われています。七夕も5色の短冊と歌っていますし 私達が作るお雛様の引腰にも5色の糸を通します。また相撲の土俵上には 東に青 西に白 南に赤 北に黒 中央に黄色の房が下がっています。この様にこの5色には魔除けの意味があります。

また 矢車には360度に矢羽根が付いています。これはどこから魔物が来ても矢で射抜く意味がありますし 先端の丸い球体は、「ここに男の子がいます。」と神様に知らせる依代でもあります。

昔と今では時代背景も違い 立身出世の意味も違うようですが
昔から変わらないのは お子様を思う大人たちのあたたかな思いです。
そんな願いをかたちにした お子様に愛情いっぱいの鯉のぼりを手づくりされてみてはいかがでしょうか。

???????

五月几帳飾り

大将飾り