ひなまつりのお茶菓子|雛人形・五月人形・浮世人形なら真多呂人形~大正8年創業~

真多呂人形のコラム

ひなまつりのお茶菓子

ひなまつりには欠かせないお菓子

春の足音が聞こえてくるころの代表的なイベントといえば「ひなまつり」。
ひなまつりには、様々なごちそうを用意して女の子の健康や幸せを祈るという風習がありますが、
その中でも、特に注目したいのは、「お茶菓子」です。

ひなまつりのお菓子・桜餅のトリビア

ひなまつりに食べるお菓子の定番とも言えのが、「桜餅」。
美しい淡いピンク色がひなまつりの雰囲気と良く溶け合い、
ふさわしいとされたことから食べられるようになったのだそうです。
古くは、江戸時代が起源であるとされています。
春のお菓子の代表格との呼び声も高いこのお菓子ですが、
実はその種類に2つのパターンがあることをご存知でしょうか。
関東と、関西で呼び名やつくり方が異なっているのです。

まず、関東の桜餅は別名「長命寺」と言われています。
これは、隅田川近くの長命寺というお寺が由来となっているもので、
その門の近くで塩漬けの桜の葉を用いたお菓子を売り始めたのが発祥だと言われています。
平らに整えたお餅に餡子をぱたりと挟み、そこに桜の葉をくるりと巻くのが特徴です。
一方、関西の桜餅は「道明寺」と呼ばれます。
蒸しあげたもち米を一度乾燥させて砕いたものが原料となっており、
プチプチとした食感が楽しさを感じさせてくれます。
戦国時代に道明寺でつくられていたという米を原料とする保存食、
ほしいいを語源とするもののようで、
こちらは特に桜餅の発祥とのかかわりはないそうです。

桜餅以外にも!関西の伝統お菓子

関西では、桜餅以外にもひなまつりの定番お菓子として知られているものが存在しています。
「ひちぎり」という餅と餡子で作られる伝統的なお菓子で、
端を引っ張ったような形でつくることが特徴的です。
京都では、かつて女児の出生時にお婿さんになる人物の家に、
このひちぎりを贈ると言う習わしがあったそうで、そこから、
女の子の幸せと健康を祝う意味に転じたのだと考えられています。
美味しく美しいお菓子を食べて、華やかなひなまつりを祝いましょう。