三大ビック雛祭りとは?|雛人形・五月人形・浮世人形なら真多呂人形~大正8年創業~

真多呂人形のコラム

三大ビック雛祭りとは?

徳島の勝浦から始まったひなまつりのビッグイベント

徳島県勝浦郡勝浦町では、人形文化交流館で毎年2月下旬から4月上旬にかけて、
日本一のひな飾りを目指したビッグひなまつりが開催されています。
全国から送られてきた、家庭で使われなくなった雛人形約3万体を展示する、
すでに25回以上開催された歴史あるイベントです。
イベント開催のきっかけは、町おこしと人形文化伝承が目的で、
期間中は高さ8メートル、幅20メートルの25段、
4面にピラミッド状に組んだひな壇にたくさんの雛人形が飾られます。
県から勝浦町に移譲された人形浄瑠璃の舞台では、
200年の歴史がある阿波人形浄瑠璃『勝浦座』の上演も開催されます。
坂本地区では趣向を凝らした雛人形の飾りつけが各地であり、
美しい人形たちを観賞することができます。
開催期間中の土日は様々なイベントや催しがあり、来場者を飽きさせません。
工作教室や外国童話の人形劇、マジックショー、キッズダンスなど
子どもが楽しめるイベントも多数用意されています。

「勝浦つながり」で広がる雛人形の輪

勝浦の地名は他にも、千葉県勝浦市と和歌山県那智勝浦町があり、
全国勝浦ネットワークを結んで交流を深めています。
平成13年には千葉県勝浦市でひなまつりがスタート、
その際に徳島県勝浦郡勝浦町から約7000体の雛人形が里子として贈られました。
勝浦市芸術文化交流センターや市内各所に約3万体が飾られ、
街はひなまつり一色に染まります。
中でも迫力があるのは、遠見岬神社の60段の石段一面に飾られる約1200体の人形で、
夕暮れ時からライトアップされ、幻想的な美しさで見る人を圧倒します。
災害復興への期待を雛人形に込めて

平成24年には和歌山県那智勝浦町で、紀伊半島豪雨被害からの復興を目的とした、
「南紀勝浦ひなめぐり」と呼ばれるひなまつりが始まりました。
他の勝浦から雛人形の提供を受けての開催で、
駅前や商店街を中心に雛人形が飾られ、
甘酒の振る舞いやお茶会などひなまつりらしいイベントが用意されています。
落差が133メートルもある那智の滝にちなんだ、
1万3300体の雛人形の展示は見ごたえ十分です。