五月人形のお供えに最適なもの|雛人形・五月人形・浮世人形なら真多呂人形~大正8年創業~

真多呂人形のコラム

五月人形のお供えに最適なもの

一族の繁栄を願うお供え物

端午の節句は男の子の立身出世、一族の無病息災を願う行事です。
もともと節句の行事には、
邪気を祓い健康を願うという目的がありますが、
端午の節句でも昔からの風習にちなんで、
縁起のよいものや由来のあるものが供えられています。

定番のお供え物は?

よく知られているのが「柏餅」です。
柏の葉は、新しい芽がでるまで
古い葉が枝から落ちることがないので、
大変縁起がよいとされてきました。
また、柏の木には葉守の神が宿ると信じられていて、
一族の繁栄を願うとともに邪気を祓う食べ物として、供えられています。

また「粽(ちまき)」もお供えものとして飾られます。
起源は古代中国にさかのぼります。
多くの民から慕われていた政治家でもあり
詩人でもある屈原(くつげん)という人物が、
志半ばにして陰謀により失脚させられ、
川に身を投じてしまいます。
その屈原を弔うために、
人々は茅、笹でもち米を包んで粽を作り、
邪気を祓う五色の糸で縛って川に流したところ、
その粽が無事に屈原のもとに届いたという伝説があります。
屈原が川に身を投げた5月5日に
粽を食べる風習が日本に伝わったと言われています。

邪気を祓う五色の色とは赤・青・黄・白・黒とのことで、
この5色は鯉のぼりの吹流しの色にも使われています。

また薬草でもあり、強い香りに
邪気を祓う力があるとされている菖蒲は、
健康と長寿を願い、お風呂に菖蒲の葉を入れる菖蒲湯も
日本の年中行事として定着しています。

五月人形に込められた由来や無病息災を願う心は
日本の風習に大きな影響を及ぼし、
年中行事としてもすっかりおなじみのものになっています。
毎年端午の節句をお祝いしたり、男の子が生まれた時は、
古来から守られてきた風習や伝統に思いをはせ、
次の世代にも受け継いでいきたいものです。